今回の業務提携は、アルプロが、スギホールディングスにオンラインでアプローチしたことがきっかけとなった。メッセージを受け取ったスギホールディングスの担当者がマレーシアで勤務経験があり、アルプロの存在を知っていたことから業務提携に向けた話し合いが始まったという。
スギホールディングスおよびスギ薬局の杉浦克典社長は、「アルプロとの業務提携を決定した理由は『経営理念』と『成長性』の2つある」と説明。「薬剤師の教育や患者への対応といった、人を大事にするアルプロの経営理念に強く共感した。デジタル化に先進的に取り組みながら生産性を高めることを運営手法とし、店舗網も拡大していることから、マレーシアを代表する企業になっていくと見込み、業務提携を決めた」
と話した。
マレーシアで販売する商品については、「マレー系、中華系、インド系など多民族国家であることを考慮し、アルプロと話し合いながらそれぞれの民族に合う商品ラインアップを考えていく」とコメント。「超高齢社会を迎えた日本には関連商品が多くあり、これから高齢化が進んでいくマレーシアでも商機がある」との見
方を示した。
2002年設立のアルプロは、ヌグリスンビラン州ポートディクソンの個人経営の薬局を起源とする。全国に薬局「アルプロ・ファーマシー」を展開し、店舗数は会社設立から20年で190店以上に拡大。処方箋調剤数では国内トップシェアを誇るという。